スポンサーリンク

『日本人の自伝13 南方熊楠・柳田国男』(平凡社)

『日本人の自伝13 南方熊楠・柳田国男』(平凡社)(全23巻・別巻2巻)

1981年
430頁




目次(収録作品)

『履歴書』南方熊楠
『故郷七十年』柳田国男

南方熊楠は、和歌山出身の在野の植物学者、民俗学者。アメリカやイギリスに渡って植物学を研究し、帰国後は和歌山県の田辺に定住して粘菌類の研究に没頭し、多くの新種を発見した。《履歴書》は、南方植物研究所設立の募金活動を支援した矢吹義夫に、著者が略歴を尋ねられたことに対する返書である。本書後半では、紀州での研究生活が挿絵入りで紹介されており、著者がこの地の古い民俗に注目していった様子も描かれ、読み物として面白い自伝である。

柳田国男は、日本における民俗学の開拓者。兵庫県出身。東京大学を卒業後、農商務省に入省し、貴族院書記官長に就任するが、のちに官界を退き、民俗学の研究に専念した。著者が生まれ故郷の播州(兵庫県南西部)を出てから70年を経た時期に執筆した自伝《故郷七十年》には、出生から官界を退く前後までが中心に描かれている。著者の学問のエッセンスを知るには格好の書といえる。

eBookJapan 商品説明より


[関連]
『南方熊楠―履歴書ほか』(日本図書センター・人間の記録84)

『故郷七十年』柳田国男(講談社学術文庫)

『日本人の自伝28 南方熊楠 『履歴書』』(平凡社)
電子版 [eBookJapan]

『日本人の自伝29 柳田国男 『故郷七十年』』(平凡社)
電子版 [eBookJapan]

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

Secured By miniOrange