『間主観性の現象学 その方法』エトムント・フッサール、浜渦辰二・山口一郎 監訳(ちくま学芸文庫)全3巻
2012年
558頁
目次(収録作品)
第1部 還元と方法
(現象学の根本問題/純粋心理学と現象学―間主観的還元/現象学的還元の思想についての考察/現象学的な根源の問題/『デカルト的省察』における間主観性の問題について)
第2部 感情移入
(感情移入に関する古い草稿からの抜粋/感情移入 一九〇九年のテキストから/「感情移入」と「類比による転用」の概念にたいする批判/本来的な感情移入と非本来的な感情移入/「内的経験」としての感情移入ーモナドは窓をもつ)
第3部 発生的現象学―本能・幼児・動物
(脱構築による解釈としての幼児と動物への感情移入/他のエゴと間主観性における現象学的還元/構成的発生についての重要な考察/元初性への還元/静態的現象学と発生的現象学/世界と私たち―人間の環境世界と動物の環境世界/幼児―最初の感情移入)
フッサール現象学の主要概念「間主観性」をめぐるテクストを精選。本邦初訳。これまでにない明解な訳文で、現象学への新たな扉が開かれる。
出典:筑摩書房公式サイト