2014年
245頁
定価:1,650円(税込)
目次(収録作品)
第1章 日本を取り戻すための戦いが始まった
第2章 日本のマスコミがわからない「地球儀外交」の威力
第3章 明治開国以後の日本から得る教訓と発想
第4章 次に来るかもしれない戦いに勝つための「歴史のイフ」
第5章 日本のスポーツを発展させる「優位戦思考」人士
第6章 歴史認識に関する劣位発想から脱却せよ
「優位戦」とは、こちらが主導権を握って“戦場”を選び、時を決め、目的も手段も決められる戦いのことである。そうした「優位戦」の思考を持てば、「劣位戦」に追い込まれることなく自分の利益を確保できる。
欧米の政治家や外交官、経済人は、そうした思考に長けている。国際貿易や産業・環境技術などの新ルールを中核メンバーだけで、自分たちが有利になるように決め、あとで日本などに参加を呼びかける。「入らないと孤立するぞ」と脅かすと、日本は慌てて飛んできて、必死に追いつこうとする。従来の日本がそうであり、それは典型的な「劣位戦」だった。
だが、風向きは変わりつつある。安倍晋三首相を筆頭に、優位戦思考で交渉を展開する日本人が出現している。そうした人士はビジネスの世界では珍しくないし、実は戦前の日本にもいた。それがわからないのは、劣位思考に陥ったままの政治家、学者、マスコミだけである。
“日下節”が満載の書き下ろし。
出典:PHP INTERFACE