『日本を愛した植民地―南洋パラオの真実』荒井利子(新潮新書)
2015年
256頁
目次(収録作品)
序章 忘れられた植民地を訪ねて
第1章 武士たちは南洋を目指した
第2章 日本は戦わずにミクロネシアを手に入れた
第3章 ミクロネシアは日本の統治領になった
第4章 貨幣経済がやってきた
第5章 経済が発展し、日本人が増え続けた
第6章 パラオ人は日本人になっていった
第7章 島は激戦地になった
第8章 やっと戦争が終わった
第9章 アメリカは幸せをもたらさなかった
大日本帝国の統治下にあったパラオ諸島を含む南洋の島々は、戦争で甚大な被害を受けた。それでも「日本の時代が一番良かった」と島民は言う。その前のドイツ支配下、あるいは戦後のアメリカの影響下とはどこが違うのか。古老の話から浮かび上がるのは、教育、経済、インフラ、文化をもたらした日本からの移民と島民との穏やかで豊かな日々だった──数多くの貴重な証言から、植民地支配に新たな視点を提示する一冊。
出典:新潮社公式サイト