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『源氏物語と日本人 紫マンダラ』河合隼雄(岩波現代文庫)

『源氏物語と日本人 紫マンダラ〈物語と日本人の心〉コレクション1』河合隼雄、河合俊雄編(岩波現代文庫)シリーズ全6冊

2016年
336頁




目次(収録作品)

第1章 人が「物語る」心理
(玉虫色の光源氏/「物語」がつくりだされるとき/「いかに生きるか」という視点から)

第2章 「女性の物語」の深層
(母権社会の男と女/母権から父権に変わるとき/自我クライシス/いまを生きるために不可欠なもの)

第3章 内なる分身
(「内向の人」紫式部/「母なるもの」/妻を生きる/「娼」の位置)

第4章 光の衰芒
(外から内へ、光源氏の変貌/「娘」とのかかわり/「密通」が生じるとき/深化するマンダラのダイナミズム)

第5章 「個」として生きる
(男と女の新しいあり方/「ゲニウス・ロキ」をもつ場所/死に至る受動性/「死と再生」の体験)

心理療法家・河合隼雄から見た,日本屈指の王朝物語である『源氏物語』とはどんなものであったのか? そこには,どのような日本人の心の世界が描かれていたか? 『源氏物語』の主役は,実は光源氏ではなく紫式部だった? 臨床心理家独特の読みによって,母性社会日本を生きる現代の日本人が直面している問題を解く鍵を提示する.(解説=河合俊雄)

出典:岩波書店公式サイト

本書は『紫マンダラ』(小学館)の岩波現代文庫化。

[関連]
『紫マンダラ―源氏物語の構図』河合隼雄(2000・小学館)単行本
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『源氏物語と日本人 紫マンダラ』河合隼雄(2003・講談社+α文庫)368頁
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