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『幻の朱い実 石井桃子コレクション1,2』(岩波現代文庫)

『幻の朱い実 上 石井桃子コレクション1』
『幻の朱い実 下 石井桃子コレクション2』

上巻:2015年、512頁
下巻:2015年、416頁

晩秋の武蔵野,明子は,カラスウリの実がたわわに垂れる家で女子大時代の先輩蕗子と運命の再会をした.満洲事変から破局へとすすむ激動期に,深い愛に結ばれて自立をめざす2人の魂の交流を描く.児童文学にうちこみながら,心の奥底に温めつづけた著者生涯のテーマを,8年かけて書き下ろした渾身の長編1600枚.全2冊.

満洲事変から太平洋戦争へとすすむ激動期に,深い愛に結ばれて青春を生きた明子と蕗子.蕗子の病はすすみ,帰らぬ人となった.そして,半世紀をへて,蕗子の大切な記憶をまもる明子のまえに,驚くべき事実が明かされる――.8年の歳月をかけて書き下ろしたライフワークの完結篇.(全2冊.解説=川上弘美)

出典:岩波書店公式サイト

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