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『将棋観戦記コレクション』後藤元気編(ちくま文庫)

『将棋観戦記コレクション』後藤元気編(ちくま文庫)

2016年
616頁




目次(収録作品)

天才羽生、華やかに巣立つ 中平邦彦
羽生、王道を突き進む 行方尚史
善悪評論に及ばず 西條耕一
二人に見える風景 島朗
ズレていた認識 上地隆蔵
名棋譜はエピソード付きで残せ 河口俊彦
勝負の呼吸 茶
名人戦を終わって―敗軍の将、兵を語る 山田道美
臨時三人懸り戦 金子金五郎
三十年来の好敵手 倉島竹二郎
悲喜こもごも至る 東公平
歴史に残る名手・5七銀 斎藤栄
史上最年少の名人誕生 江國滋
若者には挑戦する資格と義務がある 芹沢博文/奥山紅樹
気合と焦り 椎名龍一
素人の特権 丸山玄則
観戦の一日 信濃桂
終盤は村山に聞け 湯川恵子
村山・決勝進出 西條耕一
羽生、終盤対決を制す 小暮克洋
“電気イス”から見たNHK杯 風間博美
見えない王手飛車取り 弦巻勝
才能を感じる才能 大川慎太郎
端歩三題 米長邦雄
おもしろい観戦記を 川口篤
さらりと指してよし 陣太鼓
荒法師対振り飛車名人 仏法僧
余韻収まらず 鈴木宏彦
根性 池田将之
二〇一一年三月一一日 朝吹真理子
兎の決心 藤田麻衣子
観戦記書きたい人は告白してください 遊駒スカ太郎
読者の眼から 水野保
風が激しく吹きだした 今福栄
小池、悪手で散る 湯川博士
偉大なる虚像 先崎学
特別臨時棋戦 菅谷北斗星

将棋の鑑賞はただ指し手を鑑賞することに尽きるものではない。指し手へと至るまでの膨大な読み筋、闘いの機微、棋士の個性的なエピソード、対局をめぐるゴシップや舞台設定など、棋譜を取り巻くあれこれが、対局を最も間近で見た観戦記者たちによって記されるとき、それは一個の文学作品ともなりえる。日本将棋史上に残る闘いが練達の筆で甦る。文庫オリジナルアンソロジー。

出典:筑摩書房公式サイト

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