1987年
267頁
目次(収録作品)
竜潭譚
薬草取
二、三羽―十二、三羽
雛がたり
七宝の柱
若菜のうち
栃の実
貝の穴に河童のいる事
国貞えがく
現実界を超え、非在と実在が交錯しあう幻視の空間を現出させる鏡花の文学。その文章にひそむ魔力は、短篇においてこそ、凝集したきらめきを放ってあざやかに顕現する。そうした作品群から、定評ある『竜潭譚』『国貞えがく』をはじめ、絶品というべき『二、三羽―十二、三羽』など9篇を選び収める。
本書表紙(カバー)より