『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』谷岡一郎(文春新書)
平成12年(2000)6月20日初版発行
222頁
著者は、社会学者。
問題のある社会調査(主に新聞の調査)を50以上とりあげ、問題点を指摘し批判した本。
書名の通りリサーチ・リテラシー(メディアリテラシー、情報リテラシー)を学べる良書。
一書の読み物としても面白い。
2000刊で、けっこう古い本だが今も刷を重ねているのでベストセラーなのだろう。
おすすめ。
[筆者注]
(p.52)の「新潟国際情報大学教授の石川真澄」は、元朝日新聞記者、元朝日新聞編集委員。
(参考:Wikipedia)
(p.53)の「H大学のF」とは、白鴎大学教授(当時)の福岡政行だろう。
(p.174)
選択肢は「相互に排他的(mutually exclusive)」でなくてはならない、つまり二つ以上の回答があってはならない(略)
ここは重要な所なのにうっかり言葉が抜けたか何かして、不適切な説明になっている。「つまり、内容が重複するものがあってはならない」などと言わなくてはいけないだろう。