『小商いのすすめ―「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ』平川克美(ミシマ社)
2012年
232頁
目次(収録作品)
第1章 経済に蚕食された社会(ヒューマン・スケールの復興/社会の成長とは何か ほか)
第2章 街角のフォークロア(大田区、わが町/地縁共同体の時代 ほか)
第3章 ちいさいことの意味(「余暇」の出現/大量生産大量消費の時代の黄昏 ほか)
第4章 「経済成長」から「縮小均衡」の時代へ―東日本大震災以後(「擬制の崩壊」と「小商い」をつなぐもの/「出生率低下は将来に対する不安」説の嘘 ほか)
第5章 小商いのすすめ(移行期に起こる国民意識の転換/個人の発見 ほか)
『移行期的混乱』で、「有史以来初めての人口減を食い止める方策は、経済成長ではない。それとは反対の経済成長なしでもやっていける社会を考想することである」と指摘した著者。
本書では、その社会のあり方として「小商いの哲学」を提示する。
「身の回りの人間的なちいさな問題を、自らの責任において引き受けることだけが、この苦境を乗り越える第一歩になる」
短期的ではなく長期的な視点での復興策を、血の通った言葉で書きつづった感動的な論考!出典:ミシマ社公式サイト