2008年
196頁
目次(収録作品)
捨て子へのまなざし―プロローグ
なぜ捨て子か(捨て子の具体像/江戸の捨て子たち)
親の手紙(捨てる親たち/命を託す/拾われることへの願い)
つけられた名前(捨て子の名づけ/二人の捨て子)
捨てる女、捨てる男(捨てるという選択/処罰事例にみる女と男/脆い家族)
捨て子から棄児へ(江戸の「赤ちゃんポスト」/近代国家と「棄児」/東京の捨て子たち)
『誰も知らない』によせて―エピローグ
江戸時代の〝捨て子〟とは、どのような存在だったのか。どこに、どのように捨てられ、そして拾われたのか。ともに添えられたモノや着衣が意味するもの、手紙に託した親の思い、捨てる男と女、捨て子を貰う人々の思惑、江戸にもあった赤ちゃんポスト構想。そこから見えてくる江戸の捨て子たちの実像と、捨て子が生み出される社会的背景を活々と描く。
出典:吉川弘文館公式サイト