『暴力と不平等の人類史―戦争・革命・崩壊・疫病』ウォルター・シャイデル、鬼澤忍・塩原通緒訳(東洋経済新報社)
2019年
723頁
目次(収録作品)
序論 不平等という難題
第1部 不平等の概略史
第1章 不平等の出現
第2章 不平等の帝国
第3章 不平等の拡大と圧縮
第2部 第一の騎士――戦争
第4章 国家総力戦――日本の大規模な平等化
第5章 大圧縮――2度の大戦による先進国の富の劇的な分散
第6章 前産業化時代の戦争と内戦――平等化の効果はあったか
第3部 第二の騎士――革命
第7章 共産主義――全面的没収の実現
第8章 レーニン以前――共産主義革命の原型
第4部 第三の騎士――崩壊
第9章 国家の破綻と体制の崩壊
第5部 第四の騎士――疫病
第10章 黒死病――暴力的ではない暴力的破壊
第11章 流行病、飢饉、戦争――複合して発揮する平等化の効果
第6部 四騎士に代わる平等化のてだて
第12章 改革、経済危機、民主主義――平和的平等化
第13章 経済発展と教育――最大級の力を持つのか
第14章 もしも・・・・・・だったら? 歴史から反事実的仮定へ
第7部 不平等の再来と平等化の未来
第15章 現代はどうか?
第16章 未来はどうなる?
補遺 不平等の限界
石器時代から現代まで人類の富を平等化させてきたものは何だったのか。歴史的データを分析し、平等化メカニズムをつきとめた意欲作。
平等は破壊の後にやってくる
[戦争]第二次大戦後の日本 250万人戦死 トップ1%の富が9割下落
[革命]毛沢東「大躍進」 4000万人以上死亡 ジニ係数の劇的改善
[崩壊]西ローマ帝国の崩壊 あらゆる支配層の消滅 搾取の終焉・生活向上
[疫病]欧州のペスト 2000万人死亡 実質賃金が2倍以上に
・・・・・・他多数核戦争なき平等化はありえるか?
平等化に有効だった戦争と革命は、20世紀の現象だった。21世紀の私たちはいかにして平等化を実現するのか?スタンフォード大学古代史教授が石器時代から現代まで、壮大なスケールで世界各国の不平等の歴史を描き出す。
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