『偶然性・アイロニー・連帯―リベラル・ユートピアの可能性』リチャード・ローティ、斎藤純一・山岡龍一・大川正彦訳(岩波書店)
2000年
438頁
定価:5,280円(税込)
目次(収録作品)
第1部 偶然性
(言語の偶然性/自己の偶然性/リベラルな共同体の偶然性)
第2部 アイロニズムと理論
(私的なアイロニーとリベラルな希望/自己創造と自己を超えたものへのつながりープルースト、ニーチェ、ハイデガー/アイロニストの理論から私的な引喩へーデリダ)
第3部 残酷さと連帯
(カスビームの床屋ー残酷さを論じるナボコフ/ヨーロッパ最後の知識人―残酷さを論じるオーウェル/連帯)
人間の連帯は,真理の哲学的な探求によって可能となるものではない.他者への残酷さに対する感性を想像力によって拡張することで達成されるべき,目標なのだ.20世紀後半を代表する哲学者が,ありうべき社会はいかに構想されるかという課題に,永遠なる自由の実現というリベラル・ユートピアの可能性を提示する.
出典:岩波書店公式サイト