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『イマジナリーな領域―中絶、ポルノグラフィ、セクシュアル・ハラスメント』ドゥルシラ・コーネル(御茶の水書房)

『イマジナリーな領域―中絶、ポルノグラフィ、セクシュアル・ハラスメント』ドゥルシラ・コーネル、仲正昌樹監訳(御茶の水書房)

2006年
345頁
定価:4,180円(税込)




目次(収録作品)

第1章 序論―共に生きること:心的空間、そして性的平等への要求
(個体化のためのミニマルな条件の平等な保護/法的平等をめぐる競合する諸理論)

第2章 分断された自己とさまよえる子宮
(身体的統合性と個体化のための社会的で象徴的な条件/中絶という文脈における投影と予期の意義 ほか)

第3章 ポルノグラフィの誘惑
(ポルノグラフィ再定義/ポルノ・シーンを変える ほか)

第4章 セクシュアル・ハラスメント―性的自由と女の欲望の解放
(なぜ、ロールズとの同盟か?-ロールズの『政治的リベラリズム』における道理性と客観性/対価型ハラスメントを再定義する ほか)

結論 なぜ法なのか?

現代の法・政治思想では各人のアイデンティティの在り方を含めた「自己決定権」の重要性が声高に主張されているが、「“私”自身は一体何を求めているのか、何者になりたいか」を完全に分かっている人間はいない。文化的・技術的な複雑さがますます増大していく現代社会において、自らの置かれている状況を把握したうえで「自己」決定するという当たり前のことが困難になっている。ポストモダン系フェミニズム法哲学の旗手コーネルが、「中絶」「ポルノグラフィ」「セクシュアル・ハラスメント」の三大テーマに焦点を当てながら、「イマジナリーな領域への権利」保護という視点から、ポスト・リベラルな正義論の可能性を模索する。

アマゾン商品説明より

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