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『バーリンの自由論』濱真一郎(勁草書房)

『バーリンの自由論―多元論的リベラリズムの系譜』濱真一郎(勁草書房)

オンデマンド版2018年
495頁




目次(収録作品)

序章 なぜバーリンの自由論に注目するのか
 一 価値多元論とリベラリズム
 二 品位ある社会の自由論
 三 自由論の文脈でリベラリズムを論じる試み

第一部 価値多元論とリベラリズム
第一章 価値多元論と二つの自由概念──バーリンの多元論的リベラリズム
 一 一元論と価値多元論
 二 二つの自由概念の区別
 三 価値多元論とリベラリズム

第二章 通約不可能な諸価値からの自律的な選択──ラズの卓越主義的リベラリズム
 一 価値の通約不可能性テーゼのインパクト
 二 卓越主義的リベラリズム
 三 価値多元論と卓越主義的リベラリズム 

第三章 価値多元論と自由の実践──グレイのポスト・リベラリズム
 一 現代正義論の限界
 二 三つの代替案の有効性
 三 価値多元論とポスト・リベラリズム

第四章 価値多元論とリベラリズムを結びつける試み──両者を結びつける試みへのバーリンの確信と懐疑
 一 グレイの変節とガリポーの穏健な解釈
 二 両者を結びつける試みに対する確信と懐疑
 三 両者を結びつける試みを支える理想的な根拠

第二部 品位ある社会の実現を目指して
第五章 品位ある社会と恐怖のリベラリズム──バーリンとシュクラーの自由論に即して
 一 品位ある社会と恐怖のリベラリズム
 二 バーリンとシュクラーの相違点と共通点
 三 価値多元論と恐怖のリベラリズム

第六章 品位ある社会とは何か──マルガリートによる「品位ある社会」を物語る試み
 一 品位ある社会とは何か
 二 品位ある社会と正しい社会
 三 品位ある社会は価値多元論を必要とするか

第七章 品位ある社会の人権論──イグナティエフの人権観の変化に即して
 一 他者のニーズに配慮する品位ある社会
 二 品位ある社会の人権論
 三 価値多元論と品位ある社会の人権論

第三部 品位ある社会の自由論
第八章 価値多元論とリベラリズムの事実上の結びつき──バーリンとグレイの論争をめぐって
 一 事実上の結びつきを支える寛容の原理
 二 事実上の結びつきが成立するための前提条件
 三 リベラルな民主制を選ぶための理性的な根拠

終章 品位ある社会の自由論の可能性
 一 自由論の文脈でリベラリズムを論じる意義
 二 品位ある社会の自由論の可能性
 三 バーリンの自由論の現代的意義

正義を根源的価値にすえたロールズの系譜に対抗する、個人の自律を重視するリベラリズムの系譜。ラズ、グレイ、ガリポー、シュクラー、マルガリート、イグナティエフらの議論をたどりながら、バーリンによる消極的自由/積極的自由の区別の理由を探究する。「最小限に品位ある社会論」とはどのようなものなのか。

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