1993年
220頁
定価:770円(税込)
目次(収録作品)
序章 自由主義は勝利したか
第1章 自由主義はどのようにして正当化されたか
(資本主義の正当化/議会制民主主義の正当化/功利主義の正当化)
第2章 社会主義の挑戦は何であったか
(政治的解放の限界/私有財産と疎外/市場経済と搾取)
第3章 自由主義のどこに問題があるか
(社会主義の失敗/自由主義の陥穽)
終章 コミュニタリアニズムに向けて
資本主義の経済,議会制民主主義の政治を軸とする「自由主義」――それは社会主義体制の崩壊によって勝利したといえるのだろうか.むしろ今こそ,その自己克服・修正が求められているのではないか.近代の思想史を見直しながら,自由主義の本質と限界を明らかにし,二十一世紀にむけた新しい思想「コミュニタリアニズム」への展望を語る.
出典:岩波書店公式サイト