『完全な人間を目指さなくてもよい理由―遺伝子操作とエンハンスメントの倫理』マイケル・サンデル、林芳紀・伊吹友秀訳(ナカニシヤ出版)
2010年
184頁
目次(収録作品)
第一章 エンハンスメントの倫理
不安の明確化
遺伝子操作
第二章 サイボーグ選手
スポーツの理想 ――努力 対 天賦の才――
パフォーマンスの向上 ――ハイテクとローテク――
ゲームの本質
第三章 設計される子ども、設計する親
形取りと見守り
子どものパフォーマンスへの圧力
第四章 新旧の優生学
旧来の優生学
自由市場優生学
リベラル優生学
第五章 支配と贈与
謙虚、責任、連帯
反論
支配のプロジェクト
エピローグ 胚の倫理 ――幹細胞論争――
幹細胞の諸問題
クローン胚と予備胚
胚の道徳的地位
いま話題の政治哲学者が、遺伝子操作やドーピングなど医学的手段による能力向上がはらむ倫理的問題について「贈られものとしての生」という洞察から熱く真摯に語った、人間とテクノロジーについて考える上で必読の一冊。
出典:ナカニシヤ出版公式サイト