『自己所有権・自由・平等』ジェラルド・コーエン、松井暁・中村宗之訳(青木書店)
2005年
405頁
定価:6,600(税込)
目次(収録作品)
歴史・倫理・マルクス主義
ロバート・ノージックとウィルト・チェンバレン―いかにしてパターンは自由を維持するのか
正義・自由・市場取引
自己所有権・世界所有権・平等
自由と平等は両立するか
自己所有権・共産主義・平等―マルクス主義の技術的解決に抗して
マルクス主義と現代の政治哲学―なぜ平等主義リベラルよりもマルクス主義者の方がノージックに悩まされるのか
土地と労働をめぐるマルクスとロック
マルクスにおける搾取―搾取はなぜ不正か
自己所有権(概念の描写;命題の評価)
幻滅の未来
平等と両立する自由はいかにして可能か? 自由を標榜するリバタリアニズム(自由至上主義)。だが、その主導者ノージックの議論の核心=「自己所有権原理」は、自由を実現するものではない。マルクスの搾取論にも潜むこの原理と向き合い、自由が平等に享受される社会の理念を提示する。
アマゾン商品説明より