『ベーシック・インカム入門―無条件給付の基本所得を考える』山森亮(光文社新書)
2009年
296頁
目次(収録作品)
はじめに ベーシック・インカムとは
第1章 働かざる者、食うべからず
第2章 家事労働に賃金を!
第3章 生きていることは労働だ
第4章 土地や過去の遺産は誰のものか?
第5章 人は働かなくなるか?
第6章 <南>・<緑>・プレカリテ
※ベーシック・インカムに関するQ&A
おわりに 衣食足りて……?
参考文献
ベーシック・インカムは直接的には新しい社会保障の考え方であり、何より貧困問題の解消に一役買うことができると私は考えているけれども、本書は社会保障についての技術的なものではなく、もう少し別なものを目指している。個人の生活と社会の関係、労働とは何か、といった事柄について改めて考えてみる、そんな本のつもりである。(「はじめに」より抜粋)
近年におけるグローバリゼーションのなかで、約200年の歴史をもつ「ベーシック・インカム(基本所得)」の概念が世界的に注目を集めている。この新しい仕組みは、現代社会に何をもたらすのか。労働、ジェンダー、グローバリゼーション、所有……の問題を、あらゆる角度から捉え直す。出典:光文社公式サイト