『黒船の世紀 〈外圧〉と〈世論〉の日米開戦秘史』猪瀬直樹(角川ソフィア文庫)
2017年
592頁
目次(収録作品)
第1部 太平洋へ向かうベクトル
(外圧と薄幸の異端児/『次の一戦』の結末/“リー将軍”の冒険/忍びよる黄色い影法師/平和は美しいか醜いか)
第2部 日米未来戦記の流行
(欧州の荒野に立ちて/戦争は最大の冒険なり/あるスパイの回想/英国人の『太平洋大戦争』/強い日本を求める空気)
第3部 物語と現実の交錯
(東京大空襲を予知して/戦争を知らない作家の登場/ニューヨークで聞いた“怪談”/なぜ真珠湾なのか/オレンジ色の作戦)
“ハワイへの奇襲攻撃”も“東京への空襲”も“日本の敗戦”も、すべては予言されていたものだった―。日露戦争以後、日米で多数出版された「日米未来戦記」。もはや忘れられた存在となった作品群と膨大な周辺取材から、日本人を襲った黒船以後の“外圧”や、戦争を後押しした“世論”を読み解き、戦争に至る空気がいかに醸成されたのかを炙り出す。作家・猪瀬直樹の不朽の大作。
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