『原爆初動調査 隠された真実』NHKスペシャル取材班(ハヤカワ新書)
2023年
256頁
目次(収録作品)
序章 残された「原爆の謎
第1章 「結論ありき」だったアメリカ軍の調査
第2章 研究対象の地区で明らかになった「異常値」
第3章 軍とメディアになきものとされた「残留放射線」
第4章 「忖度」は核開発のために
第5章 よみがえった広島・長崎の残留放射線の値
第6章 日本の原爆初動調査 苦闘する科学者たち
第7章 核科学者・レベンソールの極秘資料
第8章 相次いだ「原因不明の死」
第9章 「原因不明の死」は他の地区でも
第10章 「白血球の異常値」その痕跡をたどる
第11章 スパイを送り込んでいたソ連、謎の調査を追う
第12章 被ばくした駐留兵と「共犯者」となった科学者
第13章 七八年前の論理がもたらす核の脅威
今なお続く「核の時代」を考える上での必読書
広島と長崎でアメリカ軍によって戦後行われた「原爆の被害と効果」の大規模調査。残留放射線が計測され、科学者たちが人体への影響の可能性を指摘したにもかかわらず、なぜ事実は隠蔽されたのか。2021年に放送され、放送文化基金賞奨励賞を受賞するなど大きな反響を呼んだNHKスペシャル「原爆初動調査 隠された真実」の内容に、NHK広島・福岡放送局の取材チームによる2年間の長期取材の成果を大幅に加筆し書籍化。戦後78年を経た現在も続く「核の時代」を考える上での必読書。
出典:ハヤカワ・オンライン