『子どもへのまなざし』(全3巻)佐々木正美(福音館書店)
『子どもへのまなざし』
1998年
324頁
目次(収録作品)
乳幼児期は人格の基礎をつくるとき/子どもをとりまく社会の変化/人と育ち合う育児/こんな気持ちで子育てを/生命との出会い/乳児期に人を信頼できると子どもは順調に育つ/子どもの望んだことを満たしてあげる/幼児期は自立へのステップの時期/しつけはくり返し教えること、そして待つこと/思いやりは身近な人とともに育つ/子ども同士の遊びのなかで生まれるもの/友達と学び合う時期/思春期は自分さがしの時期/豊かな社会がもたらしたもの/保母さん、幼稚園の先生へ/お母さんへ、お父さんへ
子どもにとっての乳幼児期は、人間の基礎をつくるもっとも重要な時期です。児童精神科医の著者が、臨床経験をふまえて乳幼児期の育児の大切さを語る、育児に関わる人の必読書です。
出典:福音館書店公式サイト
『続 子どもへのまなざし』
2001年
384頁
第1章 読者の質問に答えて(胎児期、そして出産後の親子の関係について/育児についてのさまざまな質問/気になる子どもたち ほか)
第2章 育児、母性と父性、家庭について(育児という仕事/母性と父性について/健康な家族、家庭の役割について ほか)
第3章 育児と社会(傷つきやすい子どもたち/いじめと家庭と学校/不登校について ほか)
第4章 障害を持つ子ども(知的障害の子どもについて/注意欠陥多動性障害や学習障害について/自閉症の子どもについて ほか)
「子どもへのまなざし」の読者の方々からいただいた質問に対して、児童精神科の著者が臨床経験をふまえて答えていきます。乳幼児期の育児について、母性と父性について、障害を持つ子をどう育てたらいいのか、あるいは、最近、幼稚園、保育園で目立ってきました注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもたちを、どう理解したらいいのか、さらに、少年事件の背景にあるものを、どう考えたらいいのかなどをわかりやすく答えています。
出典:福音館書店公式サイト
『完 子どもへのまなざし』
2011年
376頁
1 人間関係と社会の大きな変化
2 人間関係の発達と課題
3 育児のキーワード
4 発達障害について
5 発達障害の特製
6 発達障害の人を理解する
7 保育、教育の現場で
8 発達障害の当事者や家族の声
9 ティーチ(TEACCH)
10 教えられたこと、思い出すこと
98年の刊行以来、多大な反響のある『子どもへのまなざし』シリーズの完結編。今回は、子どもの虐待やひきこもりなどが増えている現代社会のなか、子どもにどう接していけばいいのか考えます。また、後半では、近年よく耳にする「発達障害」についても詳しく取り上げました。障害のあるなしにかかわらず、お互いに助け合い共鳴し合って生きていきたい。そんな思いがあふれた本書は、育児書であると同時に、人生導きの書でもあります。
出典:福音館書店公式サイト