『からゆきさん―異国に売られた少女たち』森崎和江(朝日文庫)
2016年
264頁
目次(収録作品)
ふるさとを出る娘たち(玄界灘を越えて/密航婦たち/ふるさとの血汐)
国の夜あけと村びと(おろしや女郎衆/シベリアゆき/異人の子と上海)
鎖の海(唐天竺をゆく/海をわたる吉原/戦場の群れ)
慟哭の土(おキミと朝鮮鉄道/大連悲歌/荒野の嵐)
おくにことば(おヨシと日の丸/天草灘)
歴史の闇に埋もれた少女たちを描いた、傑作ノンフィクション
「からゆきさん」とは、明治、大正、昭和の日本で、貧しさゆえに外国の娼館に売られていった少女たちの総称です。第二次世界大戦後、彼女たちの存在は「戦前日本の恥部」として一般に知られることはありませんでした。
本書は、関係者への綿密な聞き取り調査、当時の新聞記事など膨大な資料調査をもとに、知られざるからゆきさんの真実に迫った感動のルポルタージュです。1976年に単行本として刊行され、1980年に文庫化した話題作が、文庫新装版で復刊します。アマゾン商品説明より
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『からゆきさん』森崎和江(1976・朝日新聞社)
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