2022年
381頁
目次(収録作品)
序章 カルピスが生まれた七月七日に
第1章 国家の運命とともに
第2章 草原の国へ
第3章 戦争と初恋
第4章 最期の仕事
終章 一〇〇年後へ
あとがき
文庫版あとがき
解説 片山杜秀
「初恋の味」はどこからきたのか?
カルピスは、「初恋の味」として知られる国民飲料だ。ルーツは、モンゴル高原で遊牧民に食されていた乳製品。約100年前に三島海雲によって発見された。
三島は僧侶にして日本語教師、さらには清朝滅亡で混乱下の大陸を駆け抜けた行商人だ。日本初の乳酸菌飲料を生み出し、健康ブームを起こした。
没後、半世紀近く経ち、三島の名は忘れ去られた。会社も変わった。だが、カルピスは今も飲まれ続ける。三島からすれば本望かもしれない。「国利民福」を唱え、会社の利益よりも国民の健康と幸せをひたすら願った。
カルピスの聖地・モンゴル高原まで訪ね、規格外の経営者の生涯に迫った傑作人物評伝。
出典:小学館公式サイト
[関連]
『カルピスをつくった男 三島海雲』山川徹(2018・小学館)単行本
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