2000年
384頁
定価:1,298円(税込)
目次(収録作品)
序 「プラトンはファシストだった!?」
第1部 プラトンの政治的解釈
(プラトンと社会改良主義/プラトン像の転換/「精神の国の王」/ナチス体制下でのプラトン)
第2部 プラトン批判の砲列
(反近代的な反動的思想家/民主主義の恐るべき批判者/「閉じた社会」のイデオローグ)
第3部 プラトン論争の波紋―二十世紀後半の「哲学と政治」
(近代思想の病理論/プラトンからアリストテレスへ/政治学の「科学化」と多元主義/警告者としてのプラトン)
第1次世界大戦後に訪れた民主主義の危機のなかで「精神の国の王」として甦り、さらにはナチズムにも利用された西欧思想の定立者・プラトン。彼は理想国家の提唱者なのか、全体主義の擁護者なのか。プラトンをめぐる激しい論戦を通して20世紀の哲学と政治思想の潮流を検証し、現代に警鐘を鳴らす注目作。
第9回読売論壇賞・第11回和辻哲郎文化賞受賞作
出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『プラトンの呪縛―二十世紀の哲学と政治』佐々木毅(1998・講談社)単行本
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