『フォン・ノイマンの生涯』ノーマン・マクレイ、渡辺正・芦田みどり訳(ちくま学芸文庫)
2021年
576頁
目次(収録作品)
頭で世界を変えた男
ブダペストのお坊っちゃま(一九〇三‐一四年)
ギムナジウム時代(一九一四‐二一年)
獅子の爪をもつ学生(一九二一‐二六年)
心のゆとりと数学者たち(BC五〇〇‐AD一九三一年)
ゲッチンゲンの量子力学(一九二六‐三二年)
疾風怒涛の時代、結婚、渡米(一九二七‐三一年)
プリンストンの憂鬱(一九三一‐三七年)
爆発計算プロフェッショナル(一九三七‐四三年)
ロスアラモス、トリニティ、広島、長崎(一九四三‐四年)
経済学に残る足跡
フィラデルフィアのコンピュータ(一九四四‐四六年)
プリンストンのコンピュータ(一九四六‐五二年)
水爆への道
絶大な影響力(一九五〇‐五六年)
その恐ろしいまでの底知れない知力で、悪魔とも火星人とも呼ばれ、アインシュタインをして、「人類最高の知性」と言わしめた科学者、ジョン・フォン・ノイマン。数学基礎論、計算機科学、ゲーム理論、数値気象学、そして核兵器…、その53年の生涯で残した150篇もの論文は後の科学と社会を基礎づけたと言っても過言ではない。本書はノイマンの足跡を関係者への丹念な取材と数多くの文献を通して明らかにし、「巨大な知性」誕生の背景と人となりを詳らかにする。決定版的ノイマン評伝。
出典:筑摩書房公式サイト