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『ひとのことばの起源と進化』池内正幸(開拓社)

『ひとのことばの起源と進化』池内正幸(開拓社)

2010年
208頁



わたしたち人間だけがことばを自在に操ります。ひとのことばの本質的特徴とは何であり、動物のことばとどう違うのでしょうか。そして、人類は、そのことばをいつ、どのようにして獲得したのでしょうか。言語学の視点をベースにしながら、最近めざましい発展を遂げている言語の起源・進化研究の学際的知見を駆使して、それを平易な文章とやわらかい語り口で解き明かそうというのが本書のねらいです。

出典:開拓社公式サイト


目次(収録作品)

序章

第 I 部 ひとのことば
第1章 ひとのことばとは
 1.0. はじめに
 1.1. ひとのことば・言語とはどういうものだろうか
 1.2. ことば・言語はどこにあるのだろうか
 1.3. ひとのことばと動物のことば
  1.3.1. ひとのことばはこころに依存している
  1.3.2. ひとのことばの階層的構造性
 1.4. おわりに

第2章 私たちの日本語のことばの知識
 2.0. はじめに
 2.1. 蝉(せ・み)はなぜアブラ蝉(ぜ・み)になるのだろうか
 2.2. 木村拓哉はなぜキムタク・・・・なのだろうか
 2.3. おわりに

第3章 ひとに共通のことばの知識
 3.0. はじめに
 3.1. (回帰的)階層的句構造を創る―併合と標示付け
 3.2. 回帰のない言語?
 3.3. 共通の普遍的な知識は生得的である
 3.4. おわりに

第 II 部 ひとのことばの起源と進化
第4章 ことばの起源と進化
 4.0. はじめに
 4.1. ひとのことばの起源と進化とはどういう問題なのだろうか
 4.2. その研究史をひもといてとみると
  4.2.1. 風変わりな歴史
  4.2.2. チョムスキーの発言
 4.3. ことばの起源と進化の研究の困った特徴
 4.4. おわりに

第5章 進化論をめぐって
 5.0. はじめに
 5.1. 突然変異と適応
 5.2. 三つの進化理論
 5.4. おわりに

第6章 ひとの進化と脳の進化
 6.0. はじめに
 6.1. ひとの進化
 6.2. 脳の進化
 6.3. おわりに

第7章 ことばの起源と進化は二段階で
 7.0. はじめに
 7.1. 原始的なことばが現れる
 7.2. 併合と階層的句構造が創発する―所有から併合へ
  7.2.1. いつ?
  7.2.2. 前駆体は何?
 7.3. おわりに

第8章 ことばの「化石」
 8.0. はじめに
 8.1. 現代に在る退化したことばが原型言語の「化石」でありうるだろうか
 8.2. 現代日本語や現代英語に「化石」はないのだろうか
 8.3. おわりに

第9章 ことばはコミュニケーションのためならず
 9.0. はじめに
 9.1. コミュニケーションとは何だろうか
 9.2. ことばの主たる機能はコミュニケーションなのだろうか
 9.3. ことばはコミュニケーション用に作られているのだろうか
  9.3.1. 袋小路文
  9.3.2. 構造的に曖昧な表現
  9.3.3. 自己埋め込み構文
  9.3.4. 疑問文が作れない表現
 9.4. チョムスキーの発言
 9.5. おわりに

第10章  単語が消える(?)
 10.0. はじめに
 10.1. 不規則動詞が消え、規則動詞が取ってかわる
 10.2. おわりに

第11章 明日に架ける

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