『増補新訂版 アンネの日記』アンネ・フランク、深町眞理子訳(文春文庫)
増補新訂版2003年4月10日第1刷発行
597頁
目次(収録作品)
この本について
はじめての日記帳
学校生活
“隠れ家”へ
ファン・ダーン一家
“隠れ家”の暮らし〔ほか〕
著者は、ホロコーストの犠牲になったユダヤ系ドイツ人の少女。(1929-1945)
アンネ一家は、ユダヤ人狩りから逃れるために隠し部屋(隠れ家)で暮らすことを余儀なくされた。本書は、その生活を綴った日記。
内容としては、興味深いものはあまりない。外に出ずに隠れ家暮らしをしていたのだから、ある意味当然ともいえる。それを考えれば、材料が乏しいなかでこれだけの日記を書けるのは、豊かな才能である。
驚いたのは、日を追うごとにアンネの文章力が向上していることで、それが興味深かった。