『裏切られた自由―フーバー大統領が語る第二次世界大戦の隠された歴史とその後遺症』(上下)ハーバート・フーバー、ジョージ・H・ナッシュ編、渡辺惣樹訳(草思社)
上巻
2017年
702頁
第1部
第1編 自由人が苦しむことになる知的頽廃と倫理的背信
第2編 開戦前年(一九三八年)の各国の状況分析
第3編 アメリカ外交政策の革命的大転換
第4編 一九三九年のヨーロッパ、人類の敵となる怪物たち
第5編 共産主義者とナチスによるヨーロッパ征服
第6編 アメリカの干渉:言葉以上、戦争の一歩手前の行動
第7編 アメリカ国民の洗脳
第8編 アメリカ外交の革命的転換
第9編 恒久平和実現のチャンスがあったフランクリン・ルーズベルト
第10編 戦争への道
第2部
第11編 度重なる会談 その一
下巻
2017年
591頁
第2部
第15編 度重なる会談その五:ヤルタ会談(一九四五年二月四日~十一日)
第16編 度重なる会談その六:大西洋憲章精神の興亡
第17編 トルーマン政権の始まり
第18編 度重なる会談その七:ポツダム会談とその後
第3部 ケーススタディ
第1編 ポーランドの歴史
第2編 中国の衰亡
第3編 朝鮮のケーススタディ
第4編 ドイツへの復讐
本書は第31代アメリカ大統領ハーバート・フーバー(任期1929~33)が第二次世界大戦の過程を詳細に検証した回顧録です。誰もが避けたいと思っていたにもかかわらず、二度目の世界大戦が起こってしまったのはなぜか。そして、あの戦争についていまだ語られざる真実とは――。「正義の連合国」対「邪悪な全体主義国」という従来の見方を真っ向から否定する本書は長いあいだ公にされませんでしたが、2011年に米国で刊行され議論を呼んでいます。さまざまな情報にアクセスできたアメリカの最高権力者が、20年の歳月をかけて完成させた第一級の史料です。
アマゾン商品説明より