『日本史から見た日本人 昭和編―「立憲君主国」の崩壊と繁栄の謎』渡部昇一(祥伝社黄金文庫)
2000年
497頁
目次(収録作品)
1章 総理なき国家・大日本帝国の悲劇―「昭和の悲劇」統帥権問題は、なぜ、起きたか
(明治憲法に隠された致命的欠陥/なぜ、議会制民主主義は崩壊したか/軍部が無能者集団と堕した真相)
2章 世界史から見た「大東亜戦争」―三つの外的条件が、日本の暴走を決定づけた
(反米感情の“引き金”は何か/保護貿易主義と世界大戦との相関/排日運動の激化と大陸への出兵 ほか)
3章 国際政治を激変させた戦後の歩みーなぜ、わずか40年で勝者と敗者の立場は逆転したのか
(敗者の悲劇―「東京裁判」と「南京大虐殺」/「日本型」議会政治の奇蹟)
※本書は、2019年に新書で新たに刊行されている。(下記参照)
[関連]
『日本史から見た日本人・昭和編―「立憲君主国」の崩壊と繁栄の謎』渡部昇一(2019・祥伝社新書)552頁
昭和史の再考をうながす名著
なぜ、昭和の日本人は明治・大正に比べ、外交下手になったのか。そして、被統治能力(ガバナビリテイ)を失ったのか。著者いわく、その〝変調〟は昭和五年に始まったという。そして、軍部の暴走による「昭和の悲劇」が、明治憲法の二つの欠陥にあることを突き止める。そもそも明治憲法は、「首相」「総理大臣」「内閣」という言葉が一度も出てこない「奇妙な」憲法だった。日本が戦争に突入していった経緯を、歴史的事実を積み上げて丁寧に読み解いた名著。憲法改正論議が進む今、復刊!※本書(祥伝社新書版)は平成元年に単行本、平成12年に祥伝社黄金文庫、平成23年にNON SELECTにて刊行された『日本史から見た日本人 昭和編』を新書化したものです。
出典:祥伝社公式サイト
『日本史から見た日本人・昭和編―「立憲君主国」の崩壊と繁栄の謎』(上下)渡部昇一(2011・祥伝社)単行本
上巻 amazon 楽天
下巻 amazon 楽天