
『天皇二千六百年史 復刻版・現代語訳』山口梧郎(ダイレクト出版)
2025年
???頁
定価:2,728円(税込)
目次(収録作品)
第一編 神代史
第二編 上古及中古史
第一章 上古
第一節 神武天皇
第二節 綏靖天皇
第三節 安寧天皇〔ほか〕
第二章 奈良朝前後
第三六節 孝徳天皇
第三七節 斉明天皇
第三八節 天智天皇〔ほか〕
第三章 平安時代
第五〇節 桓武天皇
第五一節 平城天皇
第五二節 嵯峨天皇〔ほか〕
第四章 源平時代
第七一節 後三条天皇
第七二節 白河天皇
第七三節 堀河天皇〔ほか〕
第三編 中世史
第一章 鎌倉時代
第八二節 後鳥羽天皇
第八三節 土御門天皇
第八四節 順徳天皇〔ほか〕
第二章 吉野朝時代
第九六節 後醍醐天皇
第九七節 後村上天皇〔ほか〕
第三章 足利時代
第一〇〇節 後小松天皇
第一〇一節 称光天皇〔ほか〕
第四編 近世史
第一章 江戸時代
第一〇八節 後水尾天皇
第一〇九節 明正天皇〔ほか〕
第二章 維新以後
第一二二節 明治天皇
第一二三節 大正天皇
昭和16年(1941年)に天泉社から発刊されたこの本。出版の前年である昭和15年は、神武天皇が即位されてから2600年の節目の年であり、著者の山口梧郎氏(生没年不明)は、『二千六百年史』と題する書籍を10冊以上執筆。シリーズ第2巻にあたる『天皇二千六百年史』と第10巻の『女性二千六百年史』はGHQにより焚書処分の対象に…
本書は神武天皇から大正天皇までの123代の天皇を、それぞれの時代背景などを踏まえながら、一人ずつ解説しています。
聖徳太子を摂政に取り立てた推古天皇や、奈良の大仏の建立を命じた聖武天皇などの教科書に書かれているような天皇から、現代では架空の存在と言われている欠史八代(神武天皇の末子である第2代綏靖(すいぜい)天皇から第9代開化天皇までの天皇)などについても全て網羅されています。
大戦を前にして書かれた本書ですが、その中身を確認してみると、意外にも戦意高揚や皇室を過度に礼賛するようなことは書かれていませんでした。それでは、なぜGHQは本書を焚書処分したのでしょうか?
1ページ1ページ本をめくってみると、そこには、神武天皇から大正天皇にいたるまでの皇統がどのようにつながり、いかに歴史の糸が連綿と紡がれていたのかがはっきりと描かれていました。
そして、天皇と国民が一体となってどのように日本の歴史を創り上げたかがわかるとともに、なぜGHQがこの本を恐れ、日本から消し去ったのかが浮かび上がってくるでしょう。
楽天ブックス商品説明より