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『ドナルド・キーン著作集 第1巻 日本の文学』(新潮社)

『ドナルド・キーン著作集』(全15巻)(新潮社)

第1巻 2011年・573頁

目次(収録作品)

日本の文学

日本の文学 吉田健一訳
 I 序章
 II 日本の詩
 III 日本の劇
 IV 日本の小説
 V 欧米の影響を受けた日本の文学

海外の万葉集
近松とシェイクスピア――比較情死論
近松と欧米の読者 吉田健一訳
啄木の日記と芸術
日本と太宰治と『斜陽』
解説 三島由紀夫

日本文学散歩 篠田一士訳
まえがき

室町編
 一休
 宗長
 世阿彌
 正徹

戦国編
 里村紹巴
 大村由己
 細川幽斎
 木下長嘯子
 松永貞徳

江戸編
 宝井其角
 紀海音
 菅茶山
 橘曙覧
 為永春水
 平田篤胤

明治編
 大沼枕山
 仮名垣魯文
 河竹黙阿彌
 東海散士
 樋口一葉
 正岡子規

古典を楽しむ 私の日本文学
『源氏物語』と私
 日米開戦前夜の出会い
 不似合いな場所で読む『紫式部日記』
 それでも原文で読みたい
 すばらしい“ウエーリ源氏”
 現実よりも真実な美の世界
 私の紫式部像

平安後期の物語の新しさ
 『源氏物語』との相似と相違――『狭衣物語』『夜の寝覚』
 物語にみる「本歌取り」――『いはでしのぶ物語』『とりかへばや物語』
 反『源氏物語』――『松浦宮物語』『いはでしのぶ物語』
 擬古物語の面白さ

能の楽しみ
 伝統と美――能舞台のこと
 自在な時間と空間――時・所・人のこと
 非写実の美――面と装束のこと
 文学として、演劇として
 能がわかりにくいわけ

『おくのほそ道』の世界
 「日記」と「日記文学」の違い
 日記の虚構と詩歌の真実
 芭蕉の旅と歌枕
 永遠に遺るもの
 『おくのほそ道』を行く

世界のなかの近松――悲劇の条件について
 “日本のシェイクスピア”
 広く知られた『曽根崎心中』
 人形浄瑠璃の型と近松の試み
 非英雄的な主人公
 喜劇を悲劇に変えるもの

歌舞伎における改作の功罪
 永遠のテーマをめぐる改作
 シェイクスピアの場合
 観阿彌を改作した世阿彌
 近松門左衛門の場合
 『心中天の網島』と『心中紙屋治兵衛』
 『冥途の飛脚』と『仮名手本忠臣蔵』の改作
 原作上演の試み

外国人に俳句がわかりますか?
 俳句翻訳の意外に短くない歴史
 翻訳にあたっての問題点の数々
 英語で俳句をどう作るか
 俳句の魅力

日本古典文学の特質
 散文と詩歌を分けるもの
 奇数の文化と詩歌
 「本歌取り」の思想
 余情の文学
 座の文学として
 日記から生まれた主観的な物語
 だれもしゃべらなかった言葉で書く
あとがき

古典の愉しみ 大庭みな子訳
第一章 日本の美学
  暗示 Suggestion
  不均整 Irregularity
  簡素 Simplicity
  無常 Perishability

第二章 日本の詩

第三章 日本の詩の有用性

第四章 日本の小説

第五章 日本の演劇

日本文学の国際性 平野勇夫訳
太平洋戦争まで
自由の享受
翻訳者たちの活躍
海を渡る日本文学・日本文化

Japanese literature

解題
人名索引/作品名索引

人麻呂から正岡子規まで、紫式部から樋口一葉まで、そして世阿彌から近松、黙阿彌まで、詩や小説や戯曲が織りなす豊かな日本文学。その深い深い面白さを、“根っからの日本人”ドナルド・キーンが書き尽くした。国際的百科事典「エンサイクロペディア・ブリタニカ」で日本文学史を詳しく紹介した項目も原文(英文)で特別収録。

出典:新潮社公式サイト

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