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『ドナルド・キーン著作集 第9巻 世界のなかの日本文化』(新潮社)

『ドナルド・キーン著作集』(全15巻)(新潮社)

第9巻 2013年・548頁

目次(収録作品)

世界のなかの日本文化〔講演〕
外国が存在しなかった人々
日本人の世界意識
仏教の受け入れ
開かれた日本文化
中国文化へのあこがれ
黄金の国ジパング
鉄砲と十字架
ヨーロッパより高い文化
『日葡辞書』と『日本文典』
出島――世界を知る窓
陶磁器の伝統がヨーロッパへ
「山オランダ」人医師
鎖国肯定論
日本文化の紹介
文学より美術・工芸
まねの文化、鹿鳴館
「神秘な国」日本
不可解日本はまだ健在
日本文化を世界へ

日本人と日本文化〔対談 司馬遼太郎と〕
はしがき 司馬遼太郎
第一章 日本文化の誕生
 日本人の対外意識
 外国文化の受け入れ方
 「ますらおぶり」と「たおやめぶり」

第二章 空海と一休――宗教の普遍性について
 国際的な真言密教
 一休の魅力
 切支丹

第三章 金の世界・銀の世界――乱世の美学
 足利義政と東山文化
 革命としての応仁の乱
 金の復活――織豊時代
 日本的な美

第四章 日本人の戦争観
 忠義と裏切り
 捕虜
 倭寇

第五章 日本人のモラル――儒教をめぐって
 日本人の合理主義
 日本人と儒教
 「恥」ということ
 他力本願
 西洋芸術・東洋道徳

第六章 日本にきた外国人
 津和野
 緒方洪庵塾
 シーボルト
 ポンペ先生
 クラーク、ハーン(小泉八雲)
 アーネスト・サトウ
 フェノロサ、チェンバレン、サンソム

第七章 続・日本人のモラル
 風流ということ
 英雄のいない国
 再び日本の儒教について
 庶民と宗教
 原型的な神道

第八章 江戸の文化
 上方は武士文化、江戸は町人文化
 赤穂浪士
 江戸文学を翻訳して
 奇人、江漢と源内
 本居宣長――むすび
あとがき ドナルド・キーン

反劇的人間〔対談 安部公房と〕
まえがき 安部公房
第一章 日本的とは何か
 日本人論の意味
 平均的な日本人
 リヤ王と忠兵衛

第二章 日本文化と残酷
 終戦直後の満洲で見たもの
 残酷という意識
 江戸の残酷趣味

第三章 余韻について
 川端康成の『雪国』
 芭蕉、ベケット、ピンター
 谷崎潤一郎の場合

第四章 文学の普遍性
 特殊と具体
 美しい日本語とは
 『松風』と『棒になった男』
 砂漠の風景

第五章 劇的な世界
 カタルシス
 時間のドラマ
 悲劇か喜劇か
 現代人の求めるもの

第六章 音楽とドラマ
 歌劇とミュージカル
 三味線、尺八、琵琶
 『三文オペラ』の技術

第七章 情報とドラマ
 事実と虚構
 童話
 傍観者の幸福――ニュースについて
 アドルフ・ヒットラー
あとがき ドナルド・キーン

世界のなかの日本 十六世紀まで遡って見る〔対談 司馬遼太郎と〕
司馬さんと対談する喜び ドナルド・キーン
1 オランダからの刺激
 忘れられた長崎・出島
 「鎖国」の功罪
 「鎖国」による知識欲

2 日本人の近世観
 “伝統”が造られゆく時代
 否定と肯定と
 江戸時代の遊びの精神

3 明治の憂鬱を生んだもの
 夏目漱石の場合
 庶民の自立の精神
 儒学と実学と
 識字率と「礼」

4 大衆の時代
 浮世絵に欠けているもの
 南蛮屏風と江戸切絵図
 「好き」ということ

5 日本語と文章について
 自国語と外国語
 文章日本語の成熟
 古典への旅

6 日本人と「絶対」の観念
 絶対神とフィクション
 三島由紀夫と清沢満之の場合
 日本人の苦しさ

7 世界の会員へ
 好奇心と無関心の間
 外国人と日本人

懐しさ 司馬遼太郎

日本の魅力 対談集
「第二芸術」のすすめ〔梅棹忠夫と〕
戯作の精神〔井上ひさしと〕
アメリカ人と日本人と〔星新一と〕
舞台の上の日本文化〔山崎正和と〕
能の話〔小西甚一、芳賀徹と〕
音楽とその周辺〔辻邦生と〕

解題
人名索引/作品名索引

「これだからキーンさんの前ではうっかりしたことは言えない」と舌を巻いたのは、かの司馬遼太郎だった。司馬との対談二篇、安部公房との対談一篇など、奥が深く読みごたえのある対談・講演を選りすぐった。キーン氏の文化・歴史・芸術についての学識が光る。

出典:新潮社公式サイト

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