『「任那」から読み解く古代史―朝鮮半島のヤマト王権』大平裕(PHP文庫)
2017年
325頁
目次(収録作品)
第1章 多島海(半島)と黄海に雄飛した倭の国
第2章 任那の前方後円墳
第3章 任那小史―その呼称の出典から
第4章 任那の日本府
第5章 任那の衰退と復興会議
第6章 任那の調―滅亡してなお倭国、百済、新羅を翻弄し続けた任那
付章 任那諸国と関連する地名
1500年前の朝鮮半島南部には、「任那(みまな)」と呼ばれる地域があった。現在、教科書ではほとんど触れられないこの「任那」は、古代日本と東アジアの歴史を語る上で避けて通れないのである。百済や新羅が歴史に登場する100年以上も前から、倭国がこの地を管理していたことが中国の史書に記されており、高句麗・広開土王の生涯を刻んだ「広開土王碑」の碑文にも「倭、任那」の記述がある。つまり古代日本のかなり早い時期から半島南部は、日本人の居留地、交易の中心地であり、朝鮮半島中南部を軍事的に押さえる要衝の地でもあったのだ。
任那の日本府の実像とは? 任那の衰退と朝鮮半島の動乱の関係とは? なぜ日本は新羅・唐と戦ったのか? 史料に基づいて、現代以上に国際的だった古代東アジアの真実に迫る!
出典:PHP INTERFACE
本書は、『知っていますか、任那日本府』を改題して文庫化したもの。
[関連]
『知っていますか、任那日本府―韓国がけっして教えない歴史』大平裕(2013・PHP研究所)単行本・259頁