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『南方熊楠―日本人の可能性の極限』唐澤太輔(中公新書)

『南方熊楠―日本人の可能性の極限』唐澤太輔(中公新書)

2015年
283頁




目次(収録作品)

第1章 驚異的な記憶力を持った神童―和歌山・東京時代
(「てんぎゃん」というあだ名を付けられて/好きな教科、嫌いな教科/「深友」羽山兄弟)

第2章 アメリカ時代
(渡米の背景と目的/大学中退と独学への助走/ピストル一挺を持って突然のキューバ採集旅行)

第3章 大英博物館の日々―ロンドン時代
(学問のメッカ、ロンドンへ/『ネイチャー』投稿と大英博物館/土宜法龍と「事の学」)

第4章 無念の帰国と思想の深化―那智隠栖期
(失意の帰国/オカルティズム研究へ/「南方曼陀羅」/「やりあて」―偶然の域を超えた発見や発明・的中)

第5章 那智山を下りる熊楠―田辺時代1
(神社合祀反対運動/粘菌という中間生物)

第6章 蓄えてきた知を爆発させて―田辺時代2
(柳田國男との出会いと別れ/家族と日々の暮らし/晩年の夢ー夢日記)

百科事典を丸ごと暗記、二十以上の言語を解した、キューバ独立戦争参戦といった虚実さまざまな伝説に彩られ、民俗学、生物学などに幅広く業績を残した南方熊楠。「てんぎゃん(天狗さん)」とあだ名された少年時代、大英博物館に通いつめた海外放浪期。神社合祀反対運動にかかわり、在野の粘菌研究者として昭和天皇に進講した晩年まで。「日本人の可能性の極限」を歩んだ生涯をたどり、その思想を解き明かす。

出典:講談社BOOK俱楽部

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