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『組織行動の「まずい!!」学』樋口晴彦(祥伝社新書)

『組織行動の「まずい!!」学―どうして失敗が繰り返されるのか』樋口晴彦(祥伝社新書)

2006年
235頁




目次(収録作品)

第1章 人はなぜ、ミスを犯すのか
(ヒューマン・エラーの背景に在るものーエラーを誘発する職場環境/熟練者の落とし穴―ベテランだからこそ事故を起こす ほか)

第2章 危機意識の不在
(危機感の麻痺―「今そこにある危機」が見えない/安全対策の磨耗ー些細な違反も積もれば山となる ほか)

第3章 行き過ぎた効率化
(コスト削減のしわ寄せ―いつも犠牲にされるのは安全性/成果主義の病理ー性急な成果主義の導入が組織を蝕む ほか)

第4章 緊急時への備え
(非現実的なシミュレーション―何のためのシミュレーションか/初動措置の重要性―対応の遅れが破局を招く ほか)

第5章 リスク管理の要諦
(撤退判断の難しさ―リスク管理に「もったいない」は禁物/監視機構の実効性―お目付役は大丈夫? ほか)

JR西日本脱線事故、過去の教訓を忘れた雪印や日本航空……。大きな事故や大事件の陰には、ほんのささいなミスが潜(ひそ)んでいる。小さなミスの見逃し、先送り、ベテランならではの慣れからくる慢心、コスト削減一本槍で安全の手抜き、成果主義のみに陥った組織の崩壊。いま、あらゆる分野で綻(ほころ)びが生じている。近年、「失敗学」という言葉が普及しつつある。これまでの失敗学は、技術工学の分野で研究が進められてきたが、いまは文科系の世界にもその必要性が問われている。本書は、マネジメントの分野に着目して、組織の中で人はなぜミスを犯すのかを分析し、リスク管理の教訓を探ろうとするものである。「これは、ちょっとまずい!」豊富な実例集である。

出典:祥伝社公式サイト

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