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『[新訳]フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき』エドマンド・バーク(PHP研究所)

『[新訳]フランス革命の省察―「保守主義の父」かく語りき』エドマンド・バーク、佐藤健志訳(PHP研究所)

2011年
317頁




目次(収録作品)

プロローグ 『フランス革命の省察』から学ぶもの
第一章 フランス革命と名誉革命の違い
第二章 過去を全否定してはいけない
第三章 人間はどこまで平等か
第四章 革命派の暴挙を批判する
第五章 教会は大事にすべきだ
第六章 フランスに革命は不要だった
第七章 貴族と聖職者を擁護する
第八章 改革はゆっくりやるほうが良い
第九章 メチャクチャな新体制
第十章 社会秩序が根底から崩れる
第十一章 武力支配と財政破綻
終章 フランス革命が残した教訓

1789年7月に勃発したフランス革命は、以後のあらゆる革命の基本になった。社会主義はもちろん、いまの日本の「改革」志向も、すべてこの革命に通じている。だが、その真実は何だったのか? 「保守主義の父」と呼ばれる著者、エドマンド・バークが喝破したのは、革命による混乱が生じた国家で、急進主義的な改革を推し進めようとすれば、その国の事態は日を追って収拾がつかなくなる、ということだった。挙げ句の果てに、その政府は人々が唖然とするような「トンデモ政策」を打ち出さざるをえなくなる。まさに、2011年の民主党政権の有り様と同じではないか! 

本書は、バークの思想の現代性を読み取った訳者・佐藤健志氏が、フランス革命が進行するさなかに書かれた名著をバージョンアップしてよみがえらせたものである。21世紀の今日、チュニジアやエジプトの革命はいうに及ばず、日本の「革命政府」が生み出した混乱を理解するうえでも必読の書。

出典:PHP INTERFACE


[関連]
『フランス革命の省察』エドマンド・バーク、半沢孝麿訳(新装版1997・みすず書房)424頁

『フランス革命についての省察』エドマンド・バーク、二木麻里訳(2020・光文社古典新訳文庫)

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