『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 改版』石光真人編著(中公新書)
改版2017年
182頁
目次(収録作品)
第1部 柴五郎の遺書(血涙の辞/故郷の山河/悲劇の発端/憤激の城下/散華の布陣 ほか)
第2部 柴五郎翁とその時代(遺書との出会い/流涕の回顧/翁の中国観/会津人の気質/痛恨の永眠)
明治維新に際し、朝敵の汚名を着せられた会津藩。降伏後、藩士は下北半島の辺地に移封され、寒さと飢えの生活を強いられた。明治三十三年の義和団事件で、その沈着な行動により世界の賞讃を得た柴五郎は、会津藩士の子であり、会津落城に自刃した祖母、母、姉妹を偲びながら、維新の裏面史ともいうべき苦難の少年時代の思い出を遺した。『城下の人』で知られる編著者が、その記録を整理編集し、人とその時代を概観する。
出典:中央公論新社公式サイト
[関連]
『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』石光真人編著(1971・中公新書)176頁
amazon