『言語と行為』J.L.オースティン、坂本百大訳(大修館書店)
1978年
383頁
目次(収録作品)
第一講 序論――行為遂行的発言とは何か
第二講 不適切性の理論I
第三講 不適切性の理論II
第四講 不適切性の理論III
第五講 行為遂行的発言と事実確認的発言II
第六講 行為遂行的発言と事実確認的発言III
第七講 行為遂行的発言と事実確認的発言IⅤ
第八講 言語行為の一般理論II
第九講 言語行為の一般理論III
第十講 言語行為の一般理論IⅤ
第十一講 言語行為の一般理論Ⅴ
第十二講 言語行為の一般理論ⅤI
原題:How to Do Things with Words
J.L.オースティンは、現代英米哲学に与えた影響の大きさによってウィトゲンシュタインと並び称される巨峰である。本書において唱道された「言語行為論」は、いまや哲学の中心的話題の一つとなっており、また、変形文法学派の主要な研究テーマをなす「遂行分析」の概念は、その淵源を直接本書に負っている。哲学と言語学とを結ぶ記念碑的労作の待望の翻訳。
出典:大修館書店公式サイト
『言語と行為―いかにして言葉でものごとを行うか』J.L.オースティン、飯野勝己訳(講談社学術文庫)
2019年
312頁
第I講 〔遂行体と確認体〕
第II講 〔適切な遂行体のための諸条件〕
第III講 〔不適切さ──不発〕
第IV講 〔不適切さ──悪用〕
第V講 〔遂行体の条件として考えうるもの〕
第VI講 〔明示的な遂行体〕
第VII講 〔明示的な遂行的動詞〕
第VIII講 〔発語行為、発語内行為、発語媒介行為〕
第IX講 〔発語内行為と発語媒介行為の区別〕
第X講 〔「……と言うことにおいて」対「……と言うことによって」〕
第XI講 〔言明、遂行体、発語内の力〕
第XII講 〔発語内の力の分類〕
補遺
「言語行為論」は、ここから始まった。寡作で知られる哲学者ジョン・ラングショー・オースティン(1911-60年)がハーヴァード大学で行った歴史的講義の記録。言葉は事実を記述するだけではない。言葉を語ることがそのまま行為をすることになるケースの存在に着目し、「確認的(コンスタティヴ)」と「遂行的(パフォーマティヴ)」の区別を提唱した本書によって、哲学は決定的な変化を受けた。初の文庫版での新訳!
出典:講談社BOOK俱楽部