2005年
188頁
目次(収録作品)
「防災100年の計」の原点を問う歴史ドキュメント
1 幕末激浪のさなかに―「人となる道」を歩む(生い立ち/天下国家に目を開く/関寛斎への恩沢/国の危機を憂えて/ペリー来航の衝撃)
2 「稲むらの火」の真実―津波とのたたかい(津波ドキュメント/防災百年の計に取り組む)
3 「五兵衛話」と「稲むらの火」(ハーン(小泉八雲)の「生ける神」/中井常蔵の「稲むらの火」)
4 明治維新と改革のこころざし(紀州藩改革への取り組み/勝海舟、福沢諭吉との交流/自由民権運動と梧陵)
5 今日から見た梧陵―むすびにかえて(経営者としての梧陵/社会活動の観点から/防災の観点から)
幕末の1854年12月に起きた安政大地震。巨大津波によって壊滅した紀州広村の復興と津波を防ぐ堤防の建設に醤油屋当主・浜口梧陵が立ち上がる。「稲むらの火」という話で知られ、NHK「その時歴史は動いた」でもとりあげられた梧陵の業績と生き方を、史実にもとづいて検証し、今日的視点から再評価する伝記読み物
出典:新日本出版社公式サイト
[参考]
「稻むらの火」
※筆者が編集した「稲むらの火」の元の作品である小泉八雲の「生神」(A living God)の新字新かな版。
『生神』小泉八雲(以相草々編)