『竹取物語(全)ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』角川書店編(角川ソフィア文庫)
2001年9月25日
253頁
日本最古の物語といわれる『竹取物語』は、書名と「かぐや姫」として大体のあらすじは、知られていると思うが、意外に一書を通して読んだ人は、少ないのではないか。是非、読みたい日本の傑作古典である。『古事記』に次ぐ、或いは並ぶ、我が国の二大古典と言ってよい。
内容は難しくはなく、笑える話で、最後はしんみりと終わる。
本書は、原文の全文と現代語訳を収める。注はなし。
訳文にも原文にもふりがなが付されていてよい。作品の理解を深めるコラムもよい。分かりやすさのため、原文にはない言葉を補っているが、内容は忠実で、読みやすくよい訳である。(ただ、若干、軽薄な調子の部分が気になるが)
おすすめの一書。
なお、筆者の私訳もおすすめ。
[参考]
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