2020年
560頁
目次(収録作品)
第一章 亡命まで ~一八九八年
1 変法通議 自序・女学について
2 報館が国事に有益であること
3 社会論序説
4 『史記』貨殖列伝の現代的意義
5 保国会での演説
第二章 日本にて ~一九〇一年
1 支那の宗教改革について
2 国民十大元気論 序論
3 日本文を学ぶ利益
4 少年中国説
5 中国史序論
6 『清議報』第百冊の祝辞、並びに報館の責任と本館の経歴
第三章 革命まで ~一九一一年
1 学問の力が世界を動かす
2 変革釈義
3 保教しても孔子を尊重することにならぬ
4 小説と群治の関係
5 三十自述
6 中国歴史上の革命の研究
7 暴動と外国の干渉
8 国民はすみやかに財政の常識を求めねばならぬ
第四章 民国にて 一九一二年~
1 言論界に対するわたしの過去と将来
2 大総統に上(たてまつ)る書簡(国体問題)
3 『曾文正公嘉言抄』序
4 中国人の自覚
5 張東ソンへの返書にて社会主義運動を論ず
6 無産階級と無業階級
7 十年目の“五七”
8 わたしの病と協和病院
9 追悼
「わたしが最も慚愧に堪えないのは、わが国に国名がないことである」。清末・民国の激動期、日本を媒介として西洋文明を摂取し、中国人の精神の改造と社会の近代化を唱えた梁啓超(1873-1929)。政治から文化まで、多大な影響を残したその活動を伝える28篇を精選。時系列で思想の変遷をたどりつつ配し、すべてに解題を付した。
本書表紙(カバー)より