『哲学の原風景 古代ギリシアの知恵とことば』荻野弘之(NHKライブラリー)
1999年
202頁
目次(収録作品)
序章 哲学の始まりとしての古代ギリシア
第1章 「万物の原理」を求めて―タレスとミレトス派
第2章 「宇宙の調和」と数の神秘―ピタゴラス派
第3章 オリンポスの神々を越えて―神話の論理と倫理
第4章 「万物は流転する」-ヘラクレイトスの謎の箴言
第5章 存在と論理―パルメニデスとエレア派の道
第6章 自然像の再構築をめざして―多元論と原子論
第7章 人間への眼差し―ソフィストと相対主義
終章 「ソクラテス以前の思想家」とギリシア哲学の「合理性」
補論―古代ギリシア哲学を学ぶために
「私自身を知りたい」紀元前五世紀のヘラクレイトスの言葉は極めて今日的である。タレス、ピタゴラス、パルメニデス、プロタゴラス…、ソクラテス以前の思想家たちは様々に「世界」や「人間」を探究していたが、そこには今日へと繋がる共通の思考態度=論理の誕生があった。彼らの残した言葉を読むことにより「哲学の始まり」の時期に立会い、「哲学とは何か」をその原風景から問いなおす書。
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