『自由と行為の哲学』門脇俊介・野矢茂樹編、ストローソン、フランクファート、ヴァン・インワーゲン、デイヴィドソン、アンスコム、ブラットマン(春秋社)
2010年
362頁
目次(収録作品)
自由 自由と怒り P.F.ストローソン 著 法野谷俊哉 訳
選択可能性と道徳的責任 ハリー・G.フランクファート 著 三ツ野陽介 訳
意志の自由と人格という概念 ハリー・G.フランクファート 著 近藤智彦 訳
自由意志と決定論の両立不可能性 ピーター・ヴァン・インワーゲン 著 小池翔一 訳
行為 行為・理由・原因 ドナルド・デイヴィドソン 著 河島一郎 訳
実践的推論 G.E.M.アンスコム 著 早川正祐 訳
計画を重要視する マイケル・ブラットマン 著 星川道人 訳
反省・計画・時間的幅をもった行為者性 マイケル・ブラットマン 著 竹内聖一 訳
人間に本当に自由はあるのか。自然が物理法則によって決定されるならば、自然の一部である人間の行為も思いも実は物理法則によって決定され、自由なんて幻想ではないのか。あるいは、人間は自分の意志で行為するという。だが、意志が行為を決定するなら、何が意志を決定するのか。古代からの根本問題であり、科学の進歩が人間の脳や精神にもおよぶなかでますます重要性を帯びてきたこの問いをめぐるさまざまな見解を、現代最高の哲学者たちの論文で包括的に紹介するアンソロジー。序論として、野矢茂樹氏のわかりやすい解説を付す。
出典:春秋社公式サイト