1997年
284頁
目次(収録作品)
その1 未知なるもの(話がちがう/逆転思考/「うち」に帰る ほか)
その2 癒されるとき(良寛の恋/趣味を「遊ぶ」/トロのユーモア ほか)
その3 自分に立ちかえる(グリムの「寿命」のはなし/白髪の発見/広さと深さ ほか)
その4 人生の奥行き(耳垢伝説/「こんび太郎」の教え/薬の飲み方 ほか)
その5 見えてくるもの(ユングの死夢/「長老の教え」が教えたこと/心の届くちょっとしたものの言い方 ほか)
「老いる」ことを人生の大切な課題と考える人が急に多くなった、河合隼雄はいう。本書は、臨床心理学の第1人者が、110のはなしを通して、誰もが自分のこととして、また身近な人のこととして、直面する切実な課題に迫る。
老人は何もしないから素晴らしい、「終わり」を考えるより「はじめ」の練習を、等々、これまでの老年観を一新させ、これからの生き方を示唆することばに満ちた1冊。ベストセラー『老いのみち』を改題・再編集、待望の文庫化。出典:講談社BOOK俱楽部
[関連]
『老いのみち』河合隼雄(1991・読売新聞社)単行本
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