『ジョゼフ・フーシェ ある政治的人間の肖像』シュテファン・ツワイク(ツヴァイク)、高橋禎二・秋山英夫訳(岩波文庫)
改版1979年
367頁
「サン=クルーの風見」。フーシェにつけられた渾名である。フランス革命期には徹底した教会破壊者にして急進的共産主義者。王制復古に際してはキリスト教を信ずることのきわめて篤い反動的な警務大臣。近世における最も完全なマキャヴェリスト フーシェは、その辣腕をふるい、陰謀をめぐらして大変動期をたくみに泳ぎきる。
出典:岩波書店公式サイト