『小泉八雲 思い出の記 父「八雲」を憶う』小泉 節子・小泉 一雄(恒文社)
1976年2月10日第1版第1刷発行
1984年4月30日第1版第2刷発行
580頁
目次(収録作品)
思い出の記 小泉節子
父「八雲」を憶う 小泉一雄
祖母のこと、父のこと 小泉時
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、節子が語った回想記『思い出の記』と長男・一雄がものした回想記『父「八雲」を憶う』を収めて一書としたもの。『父「八雲」~』は、新字新かなに改められている。
(小泉時は、一雄の長男。)
どちらもハーンの人となりが知れる興味深いエピソードに溢れた内容でおすすめ。『父「八雲」~』は復刊が望まれる。
『父「八雲」~』には、本文に入る前に「本書を書くに先立ちて」と題する本文とあまり関係ないかなり冗漫な前置きがあるが、これは飛ばした方がよい。気になるなら、本文を読んでから読めばよい。
[筆者注]
誤植。特に気になったもののみ。
(p.35)「やや隠やかな」。「穏やかな」
(p.40)「こりこり」。「こりごり」
(p.88)「住住」。「往往」
(p.213)「果せる或」。「哉」
[関連・参考]
『父「八雲」を憶ふ』小泉一雄(1931・警醒社)
amazon
『新編 日本の面影2』ラフカディオ・ハーン、池田雅之訳(角川ソフィア文庫)