『現代語訳 賤のおだまき 薩摩の若衆平田三五郎の物語』鈴木彰訳、解説 笠間千浪(平凡社ライブラリー)
2017年
199頁
舞台は薩摩。戦国の世に出会った無双の美少年平田三五郎と青年武士吉田清家―義兄弟の契りを結び、忠義を尽くし、生死を共にした二人の物語は、男子のあるべき姿として長く読み継がれ、明治期には自由民権運動の機関誌に連載されるなど、一大ブームを巻き起こした。この伝説的物語の現代語訳に、著者とされる「西国薩摩の婦女」を鍵として、当時の女性の教育や職業、執筆の可能性に迫る解説を付す。
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