『人と人との間―精神病理学的日本論』木村敏（弘文堂）
1972年
238頁
定価：1,200円（税別）
目次（収録作品）
第一章 われわれ日本人
第二章 日本人とメランコリー
１ 日本人のメランコリー親和性
２ 義理と人情の精神病理
３ 罪と義理
４ 罪と恥
第三章 風土と人間性
１ 自覚の場としての風土
２ 風土の了解
３ 日本の風土、西洋の風土
４ 風土と人間性
第四章 日本語と日本人の人間性
１ 人称代名詞と自己意識
２ 「甘え」について
３ 気の概念
第五章 日本人の精神病理
１ 対人恐怖症
２ 貰い子妄想
第六章 文化を超えた精神医学
精神病理学の目を通して、日本人に特有な憂うつ症、対人恐怖症、貰い子妄想などと日本の風土とのつながり、また対人関係における相互規定の問題などを、義理・人情、恥、「甘え」概念に言及しつつ明らかにした清新な書。
出典：弘文堂公式サイト