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『差別の超克』植木雅俊(講談社学術文庫)

『差別の超克 原始仏教と法華経の人間観』植木雅俊(講談社学術文庫)

2018年
464頁




目次(収録作品)

「仏教とジェンダー」研究の略史/仏教の基本思想と女性の平等/原始仏典の溌刺とした女性たち/ヒンドゥー社会の女性蔑視/部派分裂とともに加速する女性軽視/大乗仏教による女性の地位回復/「変成男子」の意味すること/常不軽菩薩の振る舞いに見る男女平等/「善男子・善女人」に見る男女平等/平等の根拠としての一仏乗〔ほか〕

「女は成仏できない」(五障)、「女は男に変身することによって成仏できる」(変成男子)――仏教は、女性を蔑視しているのか? 古くて新しいこの疑問を、サンスクリット、漢訳からの豊富な引用と緻密な論で質してゆく。インド思想研究の第一人者が正面から挑んだ、21世紀の「ジェンダー仏教論」。

※原本『仏教のなかの男女観――原始仏教から法華経に至るジェンダー平等の思想』[amazon](2004年、岩波書店刊)を改題・改稿

出典:講談社BOOK俱楽部

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